【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
会場は熊本市内の体育館。



俺達以外にも、当たり前だけど沢山本選を目指した選手がいる。



この中の頂点に立ち、必ずインターハイに出場するんだ。



「オーダー取ってきたよ!うちは第4シード、2回戦からやけん対戦相手ん学校ば観に行くばい!」



代表で由貴先輩が選手登録とオーダー表を持ってくる。



「このピリッと来る緊張感、引き締まるわぁ」



「泰ちゃんしっかり!泰ちゃんがゴール下にどっしりいるから、皆安心出来るんだから!」



俺が緊張している泰ちゃんに声を掛けると、泰ちゃんが柔らかく笑う。



「そうやぞ!お前と俺はベストパートナー!ディフェンスの二翼ばい!」



「あー!ゆっくんズッコイ!泰ちゃんの筋肉は俺んもんやし!」



緊張感皆無のうちのかわいこちゃんズ、行雲先輩とピカ先輩。



泰ちゃんは、可愛い二人に引っ付かれて暑そうだけど、緊張もほぐれて、保護者みたいにかまい始める。



よぉし!俺も皆をベストコンディションで使っていかなきゃ!



今日は気合い充分だぞ!
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