【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「やっぱり泰河や!久しぶり!タッパも体格も同じくらいやったとにデカくなったな!」



「久しぶり、柏原」



話しかけて来たのは、さっき物凄いゲームメイクをやってのけた、7番。



「水高も順当に上がって来とるみたいやし、明日試合出来るな」



「うん…それより、今はガードしよるんやね。びっくりしたばい」



ん?会話を整理するに、もしかすると、なんだけど…。



「俺はオールラウンダーやけん、どこでも出来るしな」



その答えに、後頭部をガツン、と鈍器で殴られたような錯覚に陥る。



あんなに完璧にコート上を支配してみせたこいつは、ガードとしては、日が浅いなんて。



「ところでそっちは、新しい友達?」



「…どうも、小鳥遊椿っす」



「タカナシ君ね、どーも」



…泰ちゃんには悪いけど、なんか、俺こいつ、嫌い。



良く分かんないんだけど、あんまり気持ちのいい感じがしないってか、人を小馬鹿にしているような目をしてる。



泰ちゃんよりは小さいが、190センチはあるだろうその長身のせいなのだろうか。
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