【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
俺とセンセーのやり取りに、入学式を控えた生徒や、その保護者達が好奇の目で見てくる。



地毛の栗色の茶髪に加え、天パー過ぎるからとトップ以外を剃り込みにした俺は、確かに真面目に黒髪を靡かせる生徒達に比べれば少々ヤンチャかもしれない。



一応許可、取ったんだけどなあー、目立つのやだなあ。



「センセ、学生証見せりゃ信じてくれる?これ、入学説明会の時の写真だから、許可貰ってこの頭なの理解してもらえると思うんすけど」



「お…おお、確かに。申し訳なかこつばしたね、小鳥遊。行ってよかよ」



俺が学生証を見せると、センセーは信じてくれたらしく、俺の肩をポンポン、と叩く。



あーもー、初日早々、ヤンチャ坊主認定されたかな、同級生に。



なんて考えながら、センセーの見えなくなったところで俺は叩かれた肩を軽くはたいた。
< 2 / 521 >

この作品をシェア

pagetop