【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「馬鹿もここまでくればめでたいな。7月の頭に期末テストだということは、お前達のスカスカの脳みそには記憶されてないらしい」




スカスカの脳みそでごめんなさい。俺も忘れてましたァァ!



…とは言えないので黙る。そういや、肥後学の幸ちゃんや、荒商の歩ちゃんが休みが被ってるのもテスト休みだからだよねー、多分。あははは。



「赤点なんか取ってみろ……素敵な世界へトリップさせてやろう」



その美しい顔で冷ややかな微笑を携えながら間接を鳴らす大魔王に、水高かわいこちゃんズは顔を強張らせる。



俺は赤点はないだろうけど、うん、泰ちゃんと助け合おう、テスト勉強。



「兄貴、神楽木さん。素敵な旅行、楽しんで来てね」



「是非とも土産下さい………帰ってこれたらん話やけど」



その冷たく美しい微笑に、他校生の二人が震え上がったのは言うまでもなかろう。
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