【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
大会帰り、なんだか流れ的に俺の家で打ち上げでもするかってことになり、六人でスーパーに寄り食材を買い込み歩く。
「今日のオカズは何やろなぁー!」
変な歌を歌いながらルンルンしている行雲先輩。べらぼうに可愛いなコンニャロウ。
幸ちゃん歩ちゃんも、そんなうちのお姫様の可愛さに困惑している様子。
「今日はパスタだよ、ポモドーロ」
「えぇ?ホモ道路?」
……もうね、馬鹿で可愛いガチボケに突っ込む気にもなんない。
「いやぁ楽しかったぁ!明日からもまた、練習スッキリ出来るばい!」
こちらも上機嫌なピカ先輩が、んんーっと背伸びし、ふにゃりと笑う。
そんなピカ先輩の頭をぐわし、と掴んだ秀吉キャプテン。
キャプテンピカ先輩の小さな頭がクラッシュしますから、グロッキーな映像晒すことになりますから。
なんて心の中で突っ込む。怖くて声に出せないけど。
そんな心情を他所に、秀吉キャプテンは冷静に言い放つ。
「…明日どころか、一週間は部活はないぞ」
「えっ!?何で!」
今までルンルンだった行雲先輩が、ころりと表情を変えて叫ぶ。
秀吉キャプテンは薄い唇からはぁ、と溜め息をひとつ落とし、猫目を光らせる。