【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
行雲先輩が歌い終わり、満足げな顔でマイクを机に置く。



「ゆっくん歌うまぁい!力強か声しとんのね!」



「おう、結構カラオケ好きやけんな!ピカ先輩次デュエットする?」



かわいこちゃんズは今日も元気に絶賛フル稼働だ。



「あ、次イチブトゼンブ!B'zやん!誰?」



次の曲が流れ始め、ピカ先輩の声に、デンモクから顔を上げると、マイクを握っていたのは…。



「え…キャプテン、B'z!?」



多分、この場の五人、皆が度肝を抜かされただろう。秀吉キャプテンとB'zって、意外な組み合わせ過ぎる。




しかも、本来より低い音で歌われるそのメロディは。



「う………上手い。イケボイス」



美声というか、うん。普段喋ってる時も綺麗な低音だけど、歌うと、楽器みたいな声。



「人って分からんもんやな」



「それな」



泰ちゃんと俺は、そんなイケボイスな秀吉キャプテンにへらっと笑ってしまった。
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