【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

シックスマンの涙




「大都会ぃに、僕はもう一人でぇぇ…」



響く歌声。目の前にはオレンジジュースと、未使用のマイクと、デンモク。



えーっと…インターハイ本選まで、あと2日。明日には東京に出発するんだけど。



明日の為に今日は朝から昼までの体力底上げプログラムのみの練習だったんだけど、その終わり、行雲先輩主催で、何故だかカラオケ大会が執り行われていた。



来てるのは、水高一軍六人。ってか、秀吉キャプテンがカラオケ来るとか、意外すぎる展開。



気持ち良さそうにマイクを握る行雲先輩を尻目に、俺はデンモクを握った。



んー、カラオケとか久し振り過ぎて、何歌えばいいんだか。



ってか、やっぱり行雲先輩って声量あるからなかなか歌上手いんだよね。



この次歌う人…辛くね?
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