【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「ピカ先輩も罰ゲーム受ける方やろ!自分が話さんね!」



「えー、俺ぇ?俺は中三かなぁ。部活引退した夏休み後半、付き合いよった女バスん後輩と、部室で」



サラリと言ってのけるピカ先輩に、行雲先輩は勿論、泰ちゃんまで赤くなる。



「そんなもんやろ普通。椿ちゃんと泰ちゃんは?」



「いや、何気に聞くなし。俺達負けてないし」



「お…俺はなかなか手出せん行雲先輩ん気持ち分かりますよ?ああいうん、照れますけん。俺は付き合っとった子には手出せんかったなぁ」



泰ちゃんの正直な気持ちというか、ほっこり発言に、行雲先輩は目を潤ませ、ひし、と抱き着いた。



「こんピュア加減、秀ちゃんにも分けたかもんばい。全く、いつからあぎゃんヤリチンになったとやっか?」



「訂正しろ御劔。俺は自分からヤらせろと言ったことはないぞ」



ボーイズトークの最中、隣の部屋からやって来た秀吉キャプテンが乱入。



シャワー後なのか、髪が何となく湿ってて色っぽい。



「尾行ご苦労だったな、チーム賑やか三人組。…まあ、美味しい思いもさせてもらったから、シメるのは勘弁してやろうか?」



やっぱり俺達の尾行に気付いていたのか、キャプテン。



でも、ポーカーフェイスに少し滲む意地悪そうな笑みは、何だか優しさも感じれる。
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