【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
このようなチームには、同じく速攻を仕掛けるより、テンポを崩すようなプレイをした方がいいだろう。



そこで、始めは俺ではなく有ちん先輩をガードに置いたというわけだ。



「いいか、俺達が忘れてはいけないのは、俺達はチャレンジャーだということだ。1秒たりとも無駄にしないプレイを心掛けよう。…………ぶっ潰す!!」



「「「「イェッサァァ!!」」」」



各々が想いを抱え、運命のコートへ。



有ちん先輩がちらり、とこちらを窺い、俺も頷く。



「分かってる。俺も司令塔として、試合を観させて貰うから」



コートに立っていなくたって、俺は俺に出来る方法で、皆を動かすから。



そして俺達の目線は、審判の上げたジャンプボールへと向かった。
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