【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「ねー秀ちゃん、俺腹ペコぉ!何か持っとらん?動けんよこんままじゃ」



「曜、お前は最近食べ過ぎだ。太るぞ。アスリートでチビデブなんて、笑い種だぞ?」



そしてこの人、ピカ先輩。



てっきりアメリカに留学すると思っていたが、ピカ先輩が選んだのは、日本一バスケの強い大学の、関東の東陽大学への推薦進学だった。



本人曰く『まだ日本でてっぺんば取っとらんけん』らしい。個人では、日本一になったくせに。



実はインターハイ、二年連続で優勝した凌華学院の選手を差し置いて、ピカ先輩はMVPを貰っていたのだ。



ピカ先輩のインターハイでの得点数を越える者がいなかったんだとか。あの槐でさえ、到底及ばなかったという情報を由貴先輩から聞いた時、またこの人の凄さを実感した。



そんなピカ先輩は、秀吉先輩と共に部に残留。しかし、高校生にして全日本強化選手にまで声がかかり、ウィンターカップに出れるかどうか予定が見えてないという状況。



いずれアメリカで挑戦するんだろう。ピカ先輩は、間違いなく有名になる。
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