【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
皆それぞれに環境が変わった中、俺だけは変わらずの立ち位置。



部員全員の長所と短所を見て、個人や全体の練習メニューを箱田先生と考えながら部活をこなす毎日。



たまに昼休みに家庭科室でおやつを作り、部活の休憩中に皆で食べ、毎日の習慣である親父との1on1も相変わらず。未だに勝てた試しがないけれど。



そして、週の半分はバスケし足りない病の皆(主に行雲キャプテンとピカ先輩)と変わらずうちの裏庭でバスケ三昧の毎日。



きっと、じいさんになっても思い出す、熱い夏の一頁が終わり、二頁目を進み始めたばかりの、俺達の青春。



「椿!今日お前ん家行ってよかろー?皆で!」



「…あーもー、何人でも来いってんだ!」



この、小さな田舎の普通の学校で始まる青春の物語は、流星のように一瞬で通り過ぎるけど、俺にとって、永遠の時間になっていく。



そんな気がしながら、俺は皆の輪の中へ駆け足で向かって行った。






シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
【完】
< 520 / 521 >

この作品をシェア

pagetop