あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
「や、だ………だめ……」
震える声で拒否の言葉を表すけれど、やっぱり効かない。
なんで……わたしが……こんな目に………
ガクッ………
「……っ…ん……ん~…」
いきなり腕の力が抜けて……そのまま…奪われた唇。
「っ……ふ…ぅ~…ん……ちゅっ」
いやらしい音と共に、唇は離れた。
確かめさせてやるって…言ってたけど………
彼は…こんなキスは………しない。
人の気持ちも考えないような……自分勝手なキスなんて……
わたしは…男を睨み付けた。
「あなたは…誰?
彼に変装して……何を…するつもり?
わたしに…こんなことして……何になるの?」
「…………っふ……
もう……限界だな……」