あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー




「だから…言ったのだ。
体育の授業には出るなと」




そう言った彼は、わたしの右足をベッドから下ろし、膝を着いた。




そして………





「っ…た……ん」




痛い……



彼はわたしのスネに…噛みついた。




その後、ジュルっと、音が聞こえたと思ったら、血を……吸われていた。




彼の動く喉がそれを証明していた。




何で……また………




「……クッ…い……んっ」




痛い……
前は痛くなかったのに……


何で……


今日は、吸われる度にスネが痛む。




「痛いか…?俺の命に背いた罰だ」




一回口を離した彼は、今度はさっきより少し下に噛みついた。





「っ……ん…や、め……て……」











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