あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
ガラッ……バタン!!
ドアが開いたと思ったら、今度は強く閉じた。
それに……わたし………
何で…ベッドの中に……横になってるの?
さっき、倒れそうになったよね?
わたしは、体を起こして状況を確認しようとした。
「な、何で……?」
わたしは、瞳を見開いた。
だって……ベッドの横に……彼が、立っていたから。
「…………」
赤い瞳の……彼が……
彼は、無言でわたしの顔を見たあと、怪我をした足へと視線を向けた。
「………チッ」
と、顔を歪ませ、ガーゼを剥がした。
「ハァ……」
今度は…溜め息を着く彼。
何なの?