あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
……!?!?
何が起こったのかわからない…
驚いて声もでなかった………
と、取り敢えず今の状況は……
ゆっくりと今の状況を確認する。
えーと……今、わたしはベッドに仰向けに寝てて……わたしの上に……知らない人がいて……
そう、…………知らない、男の人………
どうして……わたしの部屋に……?
月明かりを頼りながら、男の人を見た。
男は、黒でさらさらとした少し長い髪に、高い鼻、薄く形のいい唇をしている。
これだけだと、文句なしのかっこいい人。
なんだけど……瞳が………
この男は瞳が………
赤い。
この世に瞳が赤い人類なんていた?
わたしは、聞いたことない。
驚いて、彼の赤い瞳を見つめた。
こんな落ち着いて、状況把握をしているわたし自身にも驚きだけど。