イジワルな彼の甘い罠



いつものようにベッドとテーブルの間の位置に座ろうと、散らかった部屋の中を歩く。

すると足元にあった鞄に足があたってしまい、口が開いたままだった鞄の中身がバサッと床に散らばった。



「あっ、ごめん蹴った」

「おい、なにしてんだよ。商売道具蹴るんじゃねーよ」

「だからごめんって……」



そう言いながら、散らかってしまったノートやクリアファイルを拾い集める。

その中で偶然、一冊の黄色い表紙のクリアファイルが目に付いた。



「ん?なにこれ、アルバム?」



写真でもしまってあるのだろうか、そんな軽い気持ちでページをめくろうとする。



「なっ……それは触るな!!」



すると航は、大声とともにバッと奪うように取り上げた。


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