イジワルな彼の甘い罠



力強く、抱き締める腕

布越しに伝わる体温

それらに心は、ドキ、と音を立てた。



「わた、る……?」

「……本当、お前バカすぎ。いいか?そもそもお前は誤解してる」

「誤解……?」



首を傾げながら顔を上げると、航は私を抱きしめたまま言葉を続けた。



「本命、って誰のこと言ってるんだよ」

「あの、下着のモデルの金髪の……一緒にホテル行くの見たもん」

「……やっぱりか。あの日はな、撮影データがとんで急遽撮り直ししに行ったんだよ」




< 175 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop