イジワルな彼の甘い罠
全てを知り驚き目を丸くする私に、航は呆れたように溜息をついた。
「で、でもあのクリアファイルの写真……」
「あー……あれは、その。モデルの写真は自分的に上手く撮れたから玲二にやろうと思って挟んでおいただけで……中身は、その、」
それまではっきりとした口調で説明をしていたものの、クリアファイルの話題を出した途端、その言葉はしどろもどろになる。
けれど少し考えて吹っ切れたように、航は背中に身につけていた黒いボディバッグから、筒状に曲げて入れておいたらしい黄色いファイルを取り出した。
そしてそれをバサッ!と私の前の畳に置いた。
「持ってきてたの?」
「絶対知りたがるだろうと思って持ってきた。……見れば」