Lover dance ~運命の恋~

それから10分程、先生と2人で話をした。
隣にいて、こんな風に落ち着く人は初めてだ。
先生といると楽しくて、ほんの些細な事が嬉しくて。
何だか周りの全部が輝いて見える。





2人でたわいもない話をして笑っている時、ふいに先生が真剣な顔をして呟いた。

『そういや、あの一緒に来てるバイクの教習の子って鈴本さんの彼氏?』

私はその言葉で胸をグッと捕まれたような痛みを感じた。

『えぇっ!?拓はただの幼なじみやでぇ!』

真っ直ぐ私を見る先生の表情が緩んで何か言おうとした。
それと同じタイミングで向こうから拓が走ってきた。





< 177 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop