Lover dance ~運命の恋~
先生はすごく自然に後部座席にある鞄をとってくれて、私はお礼を言って鞄を受け取った。
車から降りて2人並んで歩く。
まだ気温は高くて暑さを感じるのに、夕方の風は少し冷たくて秋を思わせる。
ふと空を見上げると、さっきまであった入道雲は消えて薄い雲が傾きかけた太陽の光に照らされオレンジに光っていた。
夏とも秋ともつかない空気に触れて、隣を歩く先生の横顔を見つめた。
すぐに視線に気付いた先生は私の好きな優しい笑顔で笑ってくれた。