だんご虫ヒーロー。

あと一つだけ




今日も1日お手伝いが終わって、テーブルを拭いたりと後片付け中。



雪菜ちゃんとはあれ以来、話すことがなかった。



明日はあと帰るだけだから、雪菜ちゃんと話すチャンスはもうないかもしれない。



ドダドダドダドダドダ……!



…ん?
何だろう、この足音。



徐々に私の方に近付いて来る気がするけ、ど……



「……す、ももぉ〜!!!」



ガバッ



そんな効果音が当てはまるように、背後から勢いよく抱きつかれた。



あまりの勢いに、テーブルに倒れ込みそうになる。



でも踏ん張ってなんとか持ち堪える。



はぁ、不意打ちは勘弁してよ。
いつかほんとに怪我しそうだから。



「…ちょっと綾女、腰にくるからいきな……」



綾女の方を振り返って動きと言葉が止まった。


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