だんご虫ヒーロー。



じゃあ、あたしの生きてる意味って何?



ハハッ、もう考えるのも嫌だ。



『…アンタ、早く消えてよ』



よかったね。
あんたの言う通りになるよ。



あたしが消えて、あんたは満足するんでしょ?



いいよ、消えてあげるよ。



手首から流れる真っ赤な液体をぼんやりと眺める。


あーあ、もうこれで終わりか。



何も失くして死ぬのって、本当に残酷だね。



だってあたしが死んだって誰も悲しまないし、寧ろ喜ぶ奴がいるんだから。



……もう、いいや。どうでも。



何も考えなくなった時、あたしは意識を手放した。



だから知らなかった。



あたしの名前を必死に叫んで、あたしを助けようとしてる奴がいたなんてこと。



【side end】


< 451 / 554 >

この作品をシェア

pagetop