ONLY YOU~年の差結婚の秘密~

敦司sideー

「頭取…」


デスクでボーッとしていた私の前に円がファイルを持って仁王立ちしていた。



「定例会議には遅刻するし…新婚3日目だからって…しっかりしてください!!」



「…判ってる…」



「『サイボス』成功の鍵は頭取の力にかかっているんですから…」




「…そうだな…すまない…円」



でも…私の脳裏に浮かぶのは甘いキスの後…恍惚的に見つめる陽那の顔。



制服の陽那と交わすキスは背徳的な雰囲気があって…キモチも最高に盛り上がるな…



「頭取…鈴木会長からお電話です」



「何番?」



「3番です…」



ウチも経済効果100億の世界に乗っからないと…


キモチを入れ変えて電話に出た。








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