ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
「…どう言うつもりか…別に…お前の反応が見たかったのだ…」



「…私の反応ですか…」



不敵な父上の視線に負けじと眼鏡越しに私も睨み返す。




「…伊集院家は軍閥だ。戦後…身内に戦犯を出し…周囲の冷たい目に晒され…それでも負けず…私の祖父も父も政治家となりこのわしが総理となって…今に至る…お前は汚い金に塗れたこの家を嫌い…政治家にならないと言ったが…お前は次期当主だ…」



「・・・」




「…4人の中でわしの後を継げるのは最初からお前しかいないと思っている…」




「でも…今は無理ですが…いずれ…政界に行きますよ…話は終わりですか?」



「終わりだ…」



「では、失礼します…」


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