ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
(陽那side-)


「敦司…さん…どこに行ってたんですか?」



何も言わず陽那を腕に抱き締めた。



恋しさと愛しさが胸の最深部から迫り上がってくる。



私は17歳の少女に縋りつくように執拗に彼女の唇にキスを落とした。



「…ん…ふぁ…んんっ…」


キスの合間に漏れ出る彼女の可愛い艶声と水音。




「…少しだけ…肩を貸してくれ」



彼女の細く小さな肩に額を乗せて項垂れた。



「敦司…さん」


「…この結婚にはお前の爺様だけではなく私の父上の思惑もあったらしい」




「…でも…私…後悔していません」




「…これ以上…私をおかしくさせないでくれ…」



「別に私は…」







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