ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
美岬さんの方が私に気遣い口を開いてくれた。



「…私もそろそろ…31歳だし…結婚しないとね…」



美岬さんはグラスの中の氷をストローで軽くかき混ぜながら考え込んだ。



氷の揺れる音が僅かに聞こえる。




「…コイツ…子供だから…勘弁してやって」



「…尚也君…」



「…訊きたいコトは訊いたでしょ?陽那…お前…邪魔…」



「…言われなくても出て行きます!!」


尚也君の態度にムカッと来て思わず言い返してしまった。



私は腰を上げて部屋を出て行った。


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