ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
「すまない…」



敦司も額の汗をタオルで拭いながら俺の隣に腰を下ろした。



「どこに行くんだ?」


「蓼科高原だ…」


「へぇーっ」


「…お前ら連れて行かないからな…陽那と二人で行く…」



「最初はどうなるかと思ったが…順調に愛を育んでいるようだな」



「…うるさい…」

敦司はテレ気味に吐き捨てて俺を眼鏡越しに睨んだ。



「…佑介お前…円と…」



「千歳から訊いたのか?」


千歳には『敦司には内緒にしろ』と言って酒を奢って念を押したのに。

信用ならない相手だな…


俺が奢った飲み代を返して貰おう…


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