ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
「・・・香典を用意する」



佑介の言葉を冷たく切り捨てて…リビングを出て行った。




* * *



「…」


静かにドアを開けて中に入った。



「お帰りなさい…敦司さん」



「起きていたのか?」



「…はい」



陽那はテレビを観ながら笑っていた。



「…面白いのか?」



「はい」



「…今日は少しだけ早いですね…」



「そうか…」


何食わぬ顔で話をするが…胸中は川尻警部補のコトで一杯だった。

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