ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
「わかったならいい…早く行けっ」



「はい…」


爽やかなミント系の芳香剤の匂いが漂う車内を出る。



敦司さんが運転席側のウィンドを開けて、顔だけ出して手を振ってくれた。


さっきまで狼に見えた彼の表情は穏やかだった。



警戒心の薄い私に警戒心を持たせる為にとワザと狼になってくれたんだ…




ちょっぴり怖かったけど…



彼の行動の裏に見えるモノは優しさに溢れていた。



私と敦司さんの結婚生活が本格的に始まったーーー・・・


























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