ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
ちょうど玄関先で尚也君とバッタリ出くわしてしまった。



「お前か…ちょうどいい…これやるよ」


尚也君はスクールバックから可愛らしいピンク色の包みを取り出して私に向かって投げた。


落としたらダメだと条件反射で手を伸ばして受け取った。



「…俺…お菓子は嫌いだから…お前が代わりに食べろっ」



「ありがとう…」



「礼は要らない…俺が作ったんじゃないから…」



尚也君は吸い込まれるように中へと消えていった。




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