侍先生!
「今日はごめんなさい、課外授業の邪魔しちゃって」


「いえいえ、とんでも無いです!」


明石焼きくんも、先生の彼女に見とれてたみたい。


そりゃそうだよな。
美人で、デカ乳だもん。


…私もあれくらい欲しい。
自分の乳をみて、ため息をついた。


「名前は、なんていうの?」


「こっちが姫条で、こっちが明石。二人共、俺のクラスの生徒」


「へえー、可愛いね! よろしく!」


そう言って笑った顔は、めちゃ可愛かった。


…先生は、こんなのがタイプなの?


自分と比べると、虚しくなるので、止めておいた。


「じゃあ、移動するか。 …お前、授業の邪魔すんなよ?」


「うん、分かった! 海の先生姿見るのはじめて! なんか嬉しいー。」


彼女はキャッキャとはしゃいでいる。


先生、私にもお前”っていうけど、…なんか、トーンと、雰囲気も、顔つきも違う。


…なんか、胸の奥がモヤモヤする。


…なんだろ、これ。
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