侍先生！

「用はまだ済んで無い。 朝飯食ってねーから」


「は！？ 自分の家で食べなよ！」


「うちのお袋、朝弱いんだよ」


し、知らないっつーの！


私はカツオの後に着いていって、リビングに向かった。


リビングのドアを開けると、四人分の朝食が用意されていた。


…うちは、三人家族なんですけど。


「いただきまーす！」


カツオは私より先に、合唱して、パクパクとご飯を食べていた。


ちょっと、お母さん？どうゆう事なの！？
という目でお母さんを見たら、察したようで、説明してくれた。


理由はいたって簡単で、成長期の男の子が朝ご飯を食べないのは成長に影響が出るんじゃないか心配になったんだって。


カツオのお母さんと私のお母さんは親友らしく、朝の弱い親友の代わりに、カツオに朝食を取らる事にした…らしい。


てゆーか、親友なら説得しなよ！


という私の心の声は聞こえる筈も無く、というか言うのも面倒くさく、ただため息をついた。