Dear HERO[実話]
樹には友達が多かった。
一見近寄り難い雰囲気のある樹も、話してみると人懐っこくて屈託のない笑顔を見せる。
そんな樹の姿を知って友達が多いことに納得した。
その友達の中で、特に会うことが多かったのはジェットスキーの仲間。
ほとんどが樹より年上だったが、樹はその人たちから信頼されていた。
「たっくん」そう呼ばれ慕われている。
樹自身もこの中が自分の居場所だと思っているのだと感じた。
そのために、いつも樹と会うときには友達も一緒というのが普通になっていた。
二人きりでデートというのはほとんどない。
樹が趣味として始めたジェットスキー。
私が樹に出会ったときには既に自分のジェットスキーを持っていて、整備もすべて自分で行っていた。
そして整備をするときには私も一緒に付いて行き、そこで樹の友達にも会う。