Dear HERO[実話]
『凛には自由にいろんな感情をだしてほしい。あの人かっこいい!とか…そういうふうに色々感じて、でもやっぱり俺のことが好きだって思ってくれたら嬉しいから』
好きだよ……
他の人を見ようとしても無理だった。
私にはあなたしかいない。
『そういう話を後になってできたらいいなって思ってる。あのときこんなふうに思ってた。でも龍ちゃんのほうがいいって思ったって。そしたら俺もうわっあぶねーとか思いながらも嬉しいから』
信じていたんだ。
龍斗の言葉を…
その優しい声を……
『俺は一生、一人だと思ってる』
その言葉を聞いたとき頭を撃ち抜かれた気がした。
すごく痛かったんだよ……気付いてた?
『だから待つな。凛には凛の人生があるんだから…』
私には私の人生…
あなたの人生に私は居なかったの?
私の人生にはずっとあなたが居た。
これからも居るはずだったよ……