Dear HERO[実話]



「え…大丈夫なの?じゃあ今日の飲み会行くのやめとく?」



「ううん、大丈夫。行くよ…」




莢香はそう言って笑顔を見せる。

そして夕方には体調もだいぶ良くなり、顔色も元に戻っていた。


よかった…



今回、絵里と秀は参加できず歩美と龍斗がそれぞれ違う友達を連れてきていた。


秀はどうやら彼女とうまくいっているらしい。


この場に秀がいないことに内心ホッとした。

今は龍斗に恋しているとはいっても一度は気になった人。


龍斗と秀の間でどう接すればいいか、戸惑うことになるのは私にも想像できた。



居酒屋に入ると個室に案内され、一番最後に部屋に入った私は入り口近くの一番端の席に座った。


隣には莢香が座り、前には貴久。

その隣には弘也が座り、横に龍斗が座っていた。

龍斗の前には歩美が居た。

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