心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
そんなことを考えながら、パジャマから普段着に着替えて、部屋を出て階段を降りた。








「あら、おはよう美遊。



一体どーしたの?


休みの日なのに、あんたがこんなに早く起きて来るなんて。



珍しいこともあるもんねぇ」








お母さんが、キッチンから驚いた顔を覗かせた。








「おはよーお母さん。


なんか、ぱっと目が覚めちゃって」






「ふぅん。美遊がねぇ」







お母さんは首を捻りながら目玉焼きを作りはじめた。






おいおい、お母さん。



あたしを何だと思ってんですか〜。




あたしだってねえ、たまにはねえ。



目覚まし時計の音でも、お母さんの怒声でもなく、身内から湧き上がる自然の力で目覚めることだってあるんですよ〜だ。








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