心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
カナタは少し目を見開いた表情で、あたしの方を振り向いた。






「なに、急に」





「いや、ちょっと、そう思ったから」





「ふぅん………」






カナタは再び机に向かい、またかりかりとペンを動かしながら言う。







「………僕が勉強する理由は、ずうっと昔から変わってないよ」






「え? そーなの? なんなの?」







カナタは一瞬、間を置いてから、机から視線を逸らさないまま、なんでもないことのようにさらりと、でも、はっきりと聞こえる声で、言った。








「ーーーみーちゃんのため。」








…………え?






どういうこと………?








「………なんで、カナタが勉強するのが、あたしのためなの?」








あたしは訳が分からずに素直に訊いた。







カナタはやっぱり、かりかりと手を動かしながら、平然と言ってのける。








「僕は、みーちゃんが知りたいことを全部おしえてあげたいから、勉強してる」








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