心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
………また、だ。




また、この話。






もう、ほんと、いやだ………。






そのとき、あたしは、この一ヶ月の間考え続けていたことを思い出した。







………そうだ。




これは、加賀さんと決着をつける、最大のチャンスだ。







あたしは俯けていた顔を上げて、加賀さんと目を合わせた。







「加賀さん」






「うん」







加賀さんが少し嬉しそうな顔になったのが、なんだか申し訳ない。







「加賀さん。


今日は、あたしの考えてること、はっきり言います」







「うん………」







あたしの態度がいつもと違ったからか、加賀さんは目を瞠った。







「まず、手を離してください。



痛いです」






「あ、うん、ごめん……」







加賀さんは慌てたように肩から手を離してくれた。








「あのですね………」







あたしが口を開いたとき、信号が青に戻った。







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