With a smile
坂道をどんどん登って行き、車で10分ほどで着いた。

「鍵ないから中には入れないけど」

車を降りて中を覗く。

うわぁ、素敵。

重厚な門の先の真っ白な建物は、さっきのケーキ屋さんと同じ雰囲気だが、ずっと大きくて豪華だ。

大きな玄関扉の横で、ラベンダーが風に揺れてここまで匂いを運ぶ。

それと共に潮の香りがして、外国にいるみたいな感じがする。

「おっ、ここから入れそう」

嬉しそうな建都さんの声に近づくと、庭に続く木製の戸が中途半端に開いていた。

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