桜〜新選組と1人の少女の物語〜



近藤……。局長か。


「ねぇ、土方さん。このままだったらこの子喋れないと思うんだけど」


1番幼い子が言った。
返事も聞かず私の口元を抑えていた手拭いを外してくれた。


「あ…ありがとうございます……。」


「平助!お前……。」


「いいじゃん!手拭いぐらい…」



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