キミに夢中、瞳に恋。
「ああ、ここか。
ここ結構難しいんだよ。
前の章でやったこの公式をこうやって応用して…」
スラスラとノートに書いて説明してくれる。
「で、応用した式を展開して、おしまい!」
「ありがとー!相変わらず分かりやすいね、日向の教え方は」
「いやいや、そんなことないよ」
ちょっと照れた日向の横顔に思わずキュンとしてしまう。
「そういえばさ」
「ん?」
千鶴が話しかけてくる。
「何で瀬恋は弥生くんのこと、『日向』って呼ぶの?」
「えぇ!?」
言われた瞬間、思わず顔が赤くなる。
「だ、だってそんな慣れ慣れしくなんか…」
「慣れ慣れしいかな?弥生くん」
「そうでもないと思うけど…」