なんで?



はぁ……



どうしたら忘れられるのかな。



なんでこんなに胸が痛いの...?






悩んでるともう
朝になっていた。



今日は何か気が重いや。
なんか…ずっとぼーっとしちゃう。



辛いよ。



学校に着いた。



授業中もぼーっとして
あんまり先生の話聞いてなかった。



辛いんだもん。苦しいんだもん。



美樹……




次は移動しなきゃいけない。


その事を忘れていた。



やばっ!
あと5分で授業だよー!


結構遠いんだよね。

急がなきゃ!



急ぎ足で向かった。



どんっ‼



「わぁっ!」


「いてて。」


誰かにぶつかっちゃったよ~。

さいあく。


「ごめんなさい。
だいじょう……ぶ…ですか…?」


嘘…。
神様は酷い。


忘れたいのに。
忘れられないじゃん。



そこにいたのは…





凉くんだったーーーー




凉くんはビックリしてた。




そうだよね…



「ぶつかってごめんなさい。
急いでるので…失礼します」




早く…この空間から立ち去りたいっ。



走ろうとしたら…





ガシッ



「え?」



なんで…なんで…









なんで凉くんが私の手を
掴んでるの?



やめてよ。
私の気持ち揺さぶらないでよ。





諦めようと……
忘れようとしてたのに!!
なんで…







神様は酷い。




「離して下さいっ‼」



パシッ!




「あ……」




凉くんの手はたいちゃった。



「ごめんなさいっ。
失礼しますっ」




走って走って


がむしゃらに走り続けた。



そのおかげで
ギリギリ遅刻しないで済んだ。







心臓の鼓動が早い。



走ってたから?




それとも……





凉くんに会っちゃったから??






凉くんわけわかんないよ。




なんで私の手掴んだの!



勘違いしちゃうじゃん。

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