なんで?


ああ…。
理科室に行かなきゃいけないんだった




早く行かなきゃ。





時間は全然余裕があるけど、
なんか急ぎたかった。





鼓動が早くなってる。
今日何かが起こる予感がした。






走って理科室に向かった。





でも時間もあるし、まあ良いやと
思って急いであるいていたのを
少しスピードを落として歩いた。




後ろで2年生の男子達が
じゃれあいみたいなのしてる。
なんか気持ち悪いなあ。




どんっ!!




急に背中に"重たい物"が当たった。
倒れそうになって
バランス崩して倒れてしまった。
理科の教科書やノートが散らばってし まった。



あーあ。
今日はついてないな…。





倒れた原因の"重たい物"を見た。









リョウクンダッタ……







今日は最高についてない。



涼くんは私を見て唖然としてた。
ううん、ビックリしてた。
瞳孔が開いてた…。




「あ………え…と…
すっ…すみませんでしたっ。」






そう言って、私はその場から
逃げた。



何でよりによって
涼くんとぶつかるのよ。
どうせなら他の先輩の方が良かったよ





だって背中に触れただけで
私の心臓は
ドキドキっと高鳴っている。




顔も少し赤くなってると思う。
恥ずかしっ。





穴があったら入りたいよ。






しばらく歩いて理科室に到着した。





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