Murder a sponsor.
「琴音も新名も、それでいいか?」

「うん」

「構いません」


 意見は、一致した。ひとまず、国語準備室が俺達の休憩室となった。


「よし。それじゃあ、早速……パンを国語準備室に運び込むか!」


 俺の言葉に、みんなが頷く。

 国語準備室をそのままに、俺達5人は再び給食室の方へ行こうとした――刹那だった。


「嫌ぁぁぁあああっ!!!」


 女性の叫びがした。突然のことに、みんなの肩がビクリと震える。


「今のって……」

「この声……まさか、美智子さん?!」


 確認するように舞さんの方を見ると、舞さんはコクンと頷いた。ということは、やっぱり今の叫び声は美智子さんのものなんだ。

 ただ事ではない悲鳴……彼女たちの身に何かがあったのか?!

 俺達5人は廊下を走り、急いで給食室に到着するや否や、部屋の中を見た。


「なっ……なんだ、これは……!」


 さっきまで生きていた男子生徒が、血塗れになって横たわっていた。身体中にいっぱい刃物が刺されており、これは……死んでいる……のか?!

 そして、その隣には――。


「ふぐっ……!」


 隣で琴音が泣き崩れるのが分かって、俺は反射的に琴音の顔を自分の胸元に押し付けた。


「見るな。見なくて、いい。何も考えなくていいから」


 琴音には刺激が強すぎる。
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