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間違いなくあの黒の軽や。

そう思って大して見てもない雑誌をまた立て、店を出た。

そして黒の軽に向かってゆっくり歩き、運転席の窓から中を覗き込んだ。

緊張しまくってた。

勢いで歩いたようなもんやった。


つよしと思われる男はこっちを見ると窓をあけた。


「けいこ?」


小さく頷くと


「早く乗り。」


そう言って少し笑った。



つよしは前に言ってたアーティストに…全くもって似てへん。

でもブサイクってわけやなく、普通やった。

かっこええほうかな??

よくわからんけど、つよしの顔を見てテンションがあがったのは確か。



助手席のドアをあけ、ちょっと左寄りに座った。

なんとなくつよしから離れて座った。

人見知りってやつやな。



「わざわざ来てくれてありがとう。」


一応お礼を言うと


「別にええで。車やしそんな遠いわけやないしな。」


そう言いながら車をバックさせた。

みんながカッコイイという仕草、助手席に左手を置きながら。

ほんまにかっこよく見えた。
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