片想い協力者は無愛想ヤンキー!?

接近



『あら、今日も来てるじゃない。』



放課後、空が窓の外を見ながら言った。


私はそれを聞いて少しため息をこぼす。


窓を覗くと、門の近くに固まっている女子の集団。


その中心にいるのは…七瀬君だ。



告白されてから毎日、私の学校にきている。



当然、女子も黙って見てるわけがなく…。


毎日あんな調子だ。



『あー!!今日も来てるよ、あの人!!』


『ホントだ!!この学校に彼女でもいるのかな?』


そう言って、フフフッと窓を見ながら笑い合う
女の子達。





…そろそろ行くか。



カバンを持って教室を出る。



安達君は清水さんと別れる事ができたらしく、私と帰るようにしているんだけど…私が断っている。



そう、七瀬君がいるから。

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