片想い協力者は無愛想ヤンキー!?



『ごめんね…。』



そう言うと七瀬君は


『いいよ。それに、なんとなく答えは分かるし。だから…。』


七瀬君は私を真剣に見る。


『だから…最後に…負けたアイツにいじわるしたい。』



『え…?』



『ケータイ貸して』と言われてケータイを渡す。



すると誰に電話をかけ始めた。

『あー、もしもし瑠樹?』


一瞬、ドキッとなる。


『あんさー、今…美亜里ちゃんと学校付近の公園にいるんだけどー』


電話をしている七瀬君はとても楽しそうだ。



『今から…美亜里ちゃん貰うね?』



すると七瀬君はどこからか虫を捕まえてきて私のそばに放った。



『え…七瀬く…キャァァァっ!!ん!!』


ビックリして叫んでいるといきなり口を塞がれた。


そして、『じゃ、バイバーイ♪』


そう言って電話を切った。
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