片想い協力者は無愛想ヤンキー!?

学園祭




朝、教室に走り込んでドアを開ける。



シーンと静まる教室。


早く来すぎたかな…?


息が切れながら時計をみるとみんなが来るまで、まだまだ…。



張り切りすぎちゃったかな…


まぁ、いいか!!


カバンを机に置いて最終準備を始める。



テーブルクロスを敷いて、お湯の準備をして…



そんな事をしばらくしていると、あっという間に時間が過ぎて…。



『あれ?山岡ちゃん、もうきたの?』



『あ、小田さん!!』


お団子が特長の小田さんに続いてぞくぞくと登校するクラスの人達。



だけど…『あれー??安達君こないねー』


『まさか…休み…じゃないよね!!』


と準備をしながらコソコソと話す女の子達。



まさか、ね



休みだったら、ひっぱたくし…。



内心…少し心配しながらも黙々と準備をしていると、



ガラッーーー!!



と大きな音でドアが開いた。


みんなの視線の先には…



ダルそうに教室に入ってくる安達君がいた。
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