世界で一番怖い人
その時教室の入口に人の気配を感じた。


「あ、田辺さん。こんちゃ」


藤本くんが軽く頭を下げた。


え、先輩!?


私も慌てて振り向いた。



「遊んでねーで、早く体育館行け!福井!お前は特に急げ!何のためのマネージャーだ!」



ひぃいいぃぃいい



昨日とは違ってめちゃめちゃ怒ってる。



「はい。すぐ行きます!藤本くん後は自分で!サボっちゃダメだよ!」



私はカバンを手にとり体育館へ急いだ。



「ちぇ…。邪魔がはいった。」


と、藤本くんが言ったのは聞こえなかった
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