世界で一番怖い人
「あの…近いです!離れてください」



怖くて声が小さくはなったが、そう言った。



すると真中さんはニヤりと笑みを浮かべた。



「離れて欲しい?」



「はい」



息が顔にかかるほど近い距離。



早く離れて欲しいと思っていたのに、真中さんはとんでもないことを言い出した。



「じゃあ、キスさせてよ」
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